
ファイアパンチやチェンソーマンらしさが散りばめられた短編集。
11月4日に発売が決定している藤本タツキ短編集「22-26」。
「チェンソーマン」や「ファイアパンチ」の原形・派生が感じられる短編集となっていますが、実際どのような作品がまとめられているのか?
タイトルと概要をまとめました。
順番に見て行きましょう!
「藤本タツキ短編集22-26」とは
タイトル: 「22-26」
発売日:2021年11月4日(土)
価格:484円
「チェンソーマン」にも登場したナユタが登場する「予言のナユタ」や現在では読むことができない「人魚ラプソディ」も収録されています。
「藤本タツキ短編集22-26」 収録作品を紹介


「予言のナユタ」
「チェンソーマン」の最終話にも登場するナユタのモデルであろう「予言のナユタ」。
世界を滅ぼすほどの力を持ったナユタを守る兄ケンジの話。
藤本タツキ作品にある、奥深さや学びもあるような作品となっています。
「人魚ラプソディ」
人間を捕食する人魚と主人公の少年との恋の物語。
ラストが良いと評判の作品となっています。
「目が覚めたら女の子になっていた病」
タイトル通り、目が覚めたら主人公トシヒデが性転換して女の子になっていた、という話。
藤本タツキ作品にちょくちょく見られる「セックス」というワードが連呼される作品となっています(笑)
10代の少年少女たちの性の葛藤がアリアリと描かれており、藤本タツキの特徴が強く見られます。
「妹の姉」
週刊少年ジャンプで「チェンソーマン」連載中の2018年5月に発売されたジャンプSQに収録された作品。
美術学校に通う主人公 光子と妹の関係性を描いた作品であり、百合好きにはたまらないという評価を受けています。
「17-21」に続く短編集となっていますが、比べると一目瞭然で洗練されていることが分かります。
作画が洗練されているのは間違いないですが、ぼんやりとしていたテーマがくっきりと描かれているように感じますよね!
こうやって見ると最新作の「ルックバック」は別物なのかも。
「圧倒的な暴力」「性欲」「葛藤」というテーマが多く描かれている短編集「17-21」「22-26」でしたが、「ルックバック」は違いますよね。
ただ間違いなくこの「22-26」には、 「圧倒的な暴力」「性欲」「葛藤」 という「ファイアパンチ」や「チェンソーマン」にも繋がるテーマが見えましたよ!
第2部連載が決まっている「チェンソーマン」にもナユタが登場したら、「チェンソーマン2部もここから始まった」という短編集にもなりそう(笑)
「藤本タツキ短編集22-26」は11月4日発売です!
「藤本タツキ短編集22-26」 の感想
当たり前な感想かもしれないですが、「17-21」と比較すると全ての作品が圧倒的に洗練されているな、と感じました。
作画もそうですし、独特なセリフ表現も「17-21」よりも「見やすく読みやすい」という印象を受けます。
「人魚ラプソディ」 で描かれる「人を捕食する人魚を好きになる少年」の「キレイだから好き」という率直に言う主人公トシヒデのセリフは、最高に藤本タツキさんらしいです(笑)
ですが、非常にキレイな描写で人魚達の前でピアノを弾くトシヒデのカットは、本当に美しい作画となっていました。
「目が覚めたら女の子になっていた病」 での「チンチンないからセックスできないよ」「レイプするのか?」という率直すぎる描写は、もう「らしいな」としか言いようがありません(笑)
「予言のナユタ」 は、ナユタが最高にカワイイです!
「妹の姉」 は、ページを捲るとすぐに現れる「汗だらけで口を開く姉」のカットが最高に絶妙です。
途中登場する、ナユタの魔法で空に浮かぶ剣を握った手が「チェンソーマン」の地獄っぽくって好きでした。
言葉では表現できない、無いとも言えない感情を表す姉の表情がたまらなく良いです!
全体として本当に印象に残るカットやセリフが多く、まさに「藤本タツキの全て」が散りばめられている最高な1冊となっていました。
ラスト2ページに書かれた「メダカを食べたことよりも彼女についた嘘」の話に、彼の独特な世界観を見たような気もします。
色々な意味で読むべき1冊だろう、と言える短編集です。
「チェンソーマン」第2部が、ますます楽しみになりましたよ。
まずはアニメ「チェンソーマン」を楽しみにしよう、と思ったエンジェルでした!
Amebaマンガ だと、無料で読むことも可能です。






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