
第1部【公安編】完!



第2部はいつからなのだろう…
第1部「公安編」完結となる「チェンソーマン」最終巻11巻。
1巻から仕掛けられていた伏線の回収、さらに第2部に繋がるであろう伏線が仕掛けられた巻でもあります。
第2部の連載が決まっている「チェンソーマン」を追いかけるに当たり、絶対に見逃せない最終巻11巻の伏線です。
そんな11巻に仕掛けられた伏線を、ここではピックアップしています。
どのような伏線なのか?
あらすじから順番に見て行きましょう!
【チェンソーマン】ネタバレ11巻あらすじ


マキマに倒されるチェンソーマン
10巻最後でバラバラにされたマキマ。
しかし不死身なマキマは再び復活し、全日本国民からチェンソーマンへの恐怖を奪っていきます。
ヒーローに仕立て上げ、チェンソーマンへ尊敬や憧れの感情を抱かせます。
恐怖を力の源にしている悪魔であるチェンソーマンは力を失っていき、血を流し始めます。
弱っていくチェンソーマンを確認するマキマ。
天使の悪魔の力を使い「千年使用」の槍を生み出し、近くにいたコベニに向かって投げつけます。
ボロボロになりながらも、コベニの盾となり守るチェンソーマン。
そのまま力尽き、倒れます。
パワーにより復活するデンジ
マキマの攻撃により動けなくなったチェンソーマン。
その中で、ポチタがパワーに話しかけます。
以前デンジがパワーの血を飲んだ事により、デンジの中にいるパワーの血に話しかけるポチタ。
「チェンソーマンを食べて復活し、デンジを助けてくれ」と頼むポチタ。
パワーは了承し、デンジを助けるためマキマたちと戦います。
ボロボロになりながらもチェンソーマンを助け見つからないゴミ置き場の中に隠し、チェンソーマンを救います。
その上でデンジと「血をあげる代わりに生まれ変わったワシを見つけてくれ」と契約し、死亡退場するパワー。
デンジは復活し、岸辺隊長に匿われます。
岸辺隊長とコベニと出会い決心するデンジ
岸辺隊長により、マキマに見つからない部屋へ匿われたデンジ。
コベニも同行します。
その部屋で、チェンソーマンがヒーローと崇められている事をTVで知るデンジ。
可愛い女の子にも「付き合って!」と言われている画面を見て、デンジは「チェンソーマンになりたい」と岸辺隊長に懇願します。
しかし、「次にチェンソーマンになった時はマキマに殺される時だ」と言われ、考えこむデンジ。
マキマを倒す作戦を考えながら、何度もひどい目にあわされているマキマが未だ好きであることを再確認し、ため息を付きます。
デンジとマキマの最終対決
どこかの墓地でマキマを待ち伏せするデンジ。
チェンソーの悪魔の姿となり、マキマと対峙します。
「チェンソーマン」ではなく「チェンソーの悪魔」になっている事が気に食わないマキマ。
武器の悪魔と4人の騎士、さらにゾンビ達が登場し、デンジを襲います。
必死に戦いますが、やはり大勢の武器の悪魔や騎士達には勝てないデンジ。
槍の悪魔に突き刺され、倒れてしまいます。
そんなデンジを自分の血で復活させるマキマ。
直接素手で殴り合いキチンと殺してあげる、とデンジを復活させます。
壮絶な殴り合いの末、チェンソーの悪魔の心臓からポチタを奪い取るマキマ。
最終的な目標であったポチタを手にし、手に乗せ愛でます。
チェンソーマンを倒したと完全に安心しているマキマの後ろから、チェンソーを持ったデンジが襲撃。
マキマが戦っていたチェンソーの悪魔は変身したポチタであり、デンジはずっと隠れて隙きを狙っていたよう。
パワーの血で出来たチェンソーのダメージは大きく、動けなくなったマキマ。
そこに岸辺隊長が車で到着します。
マキマ死亡!デビルハンター学生デンジ登場
不死身で攻撃が通じないマキマを倒す方法を考えついていたデンジ。
「マキマと自分がひとつになればいい」と考え、マキマを食事にし食べ尽くすという方法を取ります。
全てマキマを食べ尽くしたデンジ。
マキマが飼っていた大量の犬を散歩させながら、公園で岸辺隊長と会います。
ベンチに座り話をし、マキマが死亡したことを確認するデンジ。
そこで岸辺隊長が連れてきた少女がマキマだと気付きます。
マキマの生まれ変わりである支配の悪魔だ、と説明する岸辺隊長。
少女「ナユタ」をデンジが引取り、一緒に生活することになります。
一緒の布団で寝るデンジとナユタ。
デンジは夢でポチタと出会い「支配の悪魔の夢・願いは抱きしめてあげることで叶う」と聞くデンジ。
デンジは、ナユタを抱きしめながら眠ります。
最後に学生服を着たデンジが悪魔に向かっていく描写があり、終わります。
【チェンソーマン】ネタバレ11巻の感想
大団円!
キッチリと閉じられた物語に震えと感動を覚えたのは読者みな同じだろう、と察せられるラストでした。
マキマに裏切られたデンジ。
それでも好きという気持ちは捨てきれず、想いながら倒すという結末に本当に感動しました。
「愛ですよ愛」と岸辺隊長に言うデンジ。
素晴らしい収束だなと感じました。
そしてずっと「普通の暮らし」が目的だったデンジが、最終的に「みんなの憧れチェンソーマンになりたい!」と叫ぶシーンが、スゴく印象に残っています。
「パワーの胸を揉みたい」
「森野とキッスしたい」
「レゼと付き合いたい」
「マキマと旅行に行きたい」からの「みんなの憧れになりたい」と移っていくデンジの夢・目標。
ものすごく不遇だったデンジの幼少期からの脱出と成長が表れている夢の移り変わりが、まばゆいばかりに描かれているなと感じました。
「みんなの憧れ、英雄になりたい」というのは、少年期に誰もが持っている、普通の夢ですよね!
不遇な幼少期からハチャメチャだったデンジが、普通の男の子と同じ夢を持つ事に何だかたまらなく嬉しいと感じた11巻デンジでした。
そして最後の悪魔に向かっていくデンジは、その夢を叶えている描写ですよね。
見事な大団円最終回でした!
さて、これにて第1部「公安編」は完結しました。
見事な伏線回収と共に、第2部にも繋がるのだろうと察せられるいくつかの伏線も確認できました。
ひとつづつ、見て行きましょう!
【チェンソーマン】ネタバレ11巻の伏線をまとめ考察!
命がけでコベニを助けるチェンソーマン
チェンソーマンとのデートでダンスをさせられていたコベニ。
見事にパーフェクトを出したコベニですが、チェンソーマンを攻撃するためにマキマから「千年使用の槍」で狙われます。
そのコベニを文字通り生命をかけて守ったチェンソーマン。
「さすがヒーロー」と助ける事を分かっていたマキマですが、チェンソーマンってそういう存在だったんですかね?
ハンバーガー屋さんでは、店長・店員を片っ端から殺していました。
それはコベニに「助けて」と言わせたからかもですが、関係の無いお客も殺していたように見えます。
そして本来助けを呼んだ本人も殺すはずのチェンソーマンなのに、コベニの命はかけて助ける・・・
もしかしたら、コベニには何か秘密があるのかもしれません。
契約している悪魔が明らかになっていない事もありますし、チェンソーマンが命がけで助けざるを得ないような秘密を持っているのかも、と。
それを見越してマキマは攻撃してたのかな、とも読めます。
この辺り、第2部にも通じる伏線かもなので要チェックですね!
2巻9話 パワーの「命は平等に軽い」の回収
2巻9話に登場したパワーの「命は平等に軽い」というシーンと、全く同じ描写が11巻にて登場しました。
パワーがデンジを命がけで助けるシーンでの登場ですが、ここから「命は平等に軽くない」という意味が読み取れますね。
あのパワーが命がけで助けるシーンは、これまで積み重なったむちゃくちゃな言動が全て感動に昇華される展開となっています。
ホントここ、たまらないシーンですし2巻9話との対比も相まって、最高なシーンとなっています!
パワーと交わした契約
91話で交わしたパワーとの契約。
「生まれ変わった血の悪魔と会い、パワーに戻す」という契約は、間違いなく第2部に繋がる伏線でしょう。
さらに面白いのが、1巻で登場したデンジとポチタ契約描写と全く同じ構図になっているところです。
ゴミ箱の中でデンジの上に乗るパワーは、1巻のポチタと全く同じ構図です。
ここからも、この契約が非常に重要な意味を持つのだろうと察せられますよ。
第2部で回収されるかもなので、要チェックです!
マキマの「鼻が利く」「噛む力を覚えておいて」の回収
11巻で回収されたマキマの「鼻が利く」と「噛む力を覚えておいて」。
1巻と2巻に仕掛けられた伏線でしたが、見事に11巻で回収されました。
「鼻が利く」は、デンジがマキマを倒す方法で。
「噛む力」は、デンジがマキマの生まれ変わりであるナユタに気付く展開で。
ここから、1巻・2巻時点で最終話の展開が決められていたとも、分かりますよね!
本当にチェンソーマンはスゴい作品ですよ!
さらに最低でも2巻の時点でマキマが生まれ変わることが決まっていた訳ですから、最後にデンジに抱きしめられて終わる、というのも決まっていたのでしょうね。
もしくは、これだけの展開が用意されているナユタですから、第2部に登場する可能性も高いですよね!
「予言のナユタ」からナユタ登場


最後にマキマの生まれ変わりとして登場したナユタ。
これ、先日発売された「藤本タツキ短編集22-26」に収録されている「予言のナユタ」に登場する少女ナユタがモデルなのは間違いないでしょう。
この短編集に登場するキャラで一番好きなキャラと、藤本タツキ先生が言っていたナユタ。
第2部に登場する可能性も、十分にありますよね!
ぜひ短編集の「予言のナユタ」も、チェックしておきましょう。
こちらにあらすじや感想も書いていますので、ぜひ。


今回は「チェンソーマン」最終巻となる11巻を見てきました。
最終回の展開を詳細に見ていくと、最初から最後の展開が全て決められていた事が十分に分かりますよね。
おおまかな展開は最初に決めていて、後はその時に面白いと思った展開で描いていくとインタビューでも言われていましたが、藤本タツキ先生は本当に最終回の展開まで最初から決めていたのだと分かります。
それは、不遇な境遇で育ったデンジが愛を持ってマキマを倒した(救った)物語。
そのように読める物語でした。
さてさて、第2部はどのような物語となるのか?
学生となったデンジの、どのような物語が展開するのか?
これからも「チェンソーマン」を追いかけていきますよ。
その時はぜひ、みなさんも一緒に追いかけましょう!
チェンソーマンをまとめて読み返すならAmebaマンガがお得!






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