2021年9月25日発売の音楽雑誌「Rolling Stone」にて、「チェンソーマン」作者藤本タツキ先生と担当編集者 林士平さんのロングインタービューが掲載されました。
24ページに渡り掲載されたインタービューの内容は、藤本タツキ先生と林士平氏の出会いから日頃の会話内容、さらには「なぜ『チェンソーマン2部』がジャンプ+での掲載となったのか?」の理由までが明かされていました。
そして、コベニの契約悪魔にも。
さらに最も気になる、いつから第2部が始まるかにも言及!
これ、かなり気になりますよね。
インタービューの内容をざっくりとまとめ、感想までをまとめました。
見て行きましょう!
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【チェンソーマン】藤本タツキ先生&林士平氏インタービュー内容まとめ
藤本タツキ先生はレンタルビデオ屋の都合により洋画を多く見ていた
- 藤本先生の地元 秋田県にかほ市のビデオレンタル屋「ユニコーン」には店長の好みなのか洋画が多く、小学2年、3年からそればかり借りて見ていた。
- 新作だと高かったので安く借りられる旧作ばかり観ていた。大学へ行きTSUTAYAとかで借りるようになってもそれは同じ。
- TVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」が印象に残っている。
土地柄的に映画を見ようと思ったら地元のレンタル屋「ユニコーン」しかなかったという藤本先生。
洋画が多く揃っていたお店だったようで、そこに藤本先生の創作のベースがあるようにも感じますね。
藤本タツキ先生は気になったシーンをくり返し見る
- カッコいいシーンや「何だこれ」と思ったシーンはくり返し見る。
- 自分の中にあったルールからハズレた表現を見せてくる映画のワンシーンなどは、魅力があってそこだけ何度も観ていた。
独特な表現に興味を惹かれる藤本先生。
この辺りに「チェンソーマン」にも感じる、特徴的な表現方法の原点がありそうですね。
藤本タツキ先生は上手くなり続けた作家
- 担当編集 林士平さんより「藤本タツキ先生はずっと上手くなり続けた作家さん」と評される。
- アシスタントだった「地獄楽」の賀来ゆうじ先生や「ダンダダン」の龍幸伸先生が刺激になっている。
- 藤本先生が休んでいる間にだいたい連載が始まり「休んでいる場合じゃない」と焦ったり。
- 担当の林士平氏の存在ももちろんだけど、この二人がおらず自分一人だったら「チェンソーマン」は2巻くらいしか進んでいなかっただろう、とも。
作家になってからの環境は、藤本先生にとってかなり恵まれていたようにも感じられるインタービュー内容ですね。
担当編集の林士平さんもですが、アシスタントに人達も「友人でありライバル」という意味で最高な出会いだったよう。
「チェンソーマン」は三大欲求を描いた作品
- 「チェンソーマン」はとにかく人間の三大欲求のを描こう、というのがあった。
- 体が汚れていても食べたり、食べてる時に吐いたり。
- 「眠り」も嫌な夢を見るシーンもあり、最後まで上手く描けたと藤本先生は感じている。
デンジは草食系男子と対照的なキャラ
- 「チェンソーマン」のテーマの話。
- 「チェンソーマン」が出る前はマンガのキャラクターが女性にがっつかない草食系男子が多く登場していたので「草食系とは対照的な男の子」を出したかった。
- そこから「草食系男子ではない理由」を作っていったという感じ。
- 大きなテーマではなく小さなテーマで面白さ優先で変わっていくけれど、「チェンソーマン」の根本はここから生まれた。
主人公デンジ誕生の経緯であり「チェンソーマン」が生まれたエピソードですね。
「三大欲求」もそうですが、「チェンソーマン」とは人間の本能をガッツリと描こうとした作品ではと思える内容ですよね。
悪魔という設定からもそう感じますし。
非常に面白いインタービュー内容です。
第2部がジャンプ+になった理由
- もともと「ジャンプSQ(スクエア)」の編集部に所属していた林士平氏。
- 藤本先生の前作「ファイアパンチ」の企画が通らなかったため「ジャンプ+」に持っていって通した。
- その後異動願いを出しジャンプ+の編集部員に。
- 「ジャンプ+」は週刊少年ジャンプ編集部の中にあるため「チェンソーマン」は週刊少年ジャンプ掲載になった。
- 林士平氏がジャンプ+の副編集長になったため週刊少年ジャンプには担当が持てなくなり次作はジャンプ+になる。
「ファイアパンチ」でジャンプ+のテンポ。
「チェンソーマン」で週刊少年ジャンプのテンポを経験した上で、次はジャンプ+に決めたとも言われています。
しかしインタービューを読むと、担当が林士平氏が良いから藤本先生はジャンプ+に行くように読めます。
掲載される媒体よりも編集担当者が誰かが藤本先生には大きいのでは、と感じますよ。
第2部はいつから始まるのか?
- まだどこにも出していない情報。
- いつとは言わずに、ファンには読み切りを読んでもらいながらワクワクして待っていてもらいたい。
- 「近付いたら必ずお伝えします」と林士平氏。
まだ2部連載開始時期は、どこからも発表されていないようです。
ただ、ある程度時期は決まっているような感じをインタービュー内容から受けました。
むっちゃ楽しみですね!(*^^*)
林士平氏はコベニの契約悪魔を聞いている
- 「こういうパターンならこうなるよね」という打ち合わせの流れで聞いた。
- 聞きたくはなかったな、と感じ「決めたのも知らなかったし、決めたところで描いていないし物語上使うかも知れない、っていう話」とも。
- 藤本先生の中ではコベニの契約悪魔は決まっている。
藤本先生の中にはコベニの契約悪魔と同じ様に「武器の悪魔と4人の騎士」の物語も存在するし、吉田ヒロフミの設定もあるのでしょう。
ただそれを使う機会が第1部「公安編」にはなかっただけ、ということでしょう。
第2部でこの設定や物語が少しでも見られたら嬉しいですよね(*^^*)
第2部を楽しむためにも、「チェンソーマン」未購入の方はぜひ揃えておきましょう!
【チェンソーマン】藤本タツキ先生&林士平氏インタービューの感想

やはり藤本先生の中には多くの物語が未だ眠っているのだな、と再確認できたインタービュー内容でした。
マキマの様々な能力は「支配の悪魔と契約しているから」「日本国首相と契約しているから」で納得できますが、先程も上げた 「コベニの契約悪魔」「武器の悪魔と4人の騎士の物語」は、全く回収されていません。
10巻のドアを開ける前にパワーがケーキを持っていると分かった「デンジの予知能力」も回収されていません。
この辺りも藤本先生の中には、物語や設定があるのでしょう。
その物語、見たいですよね!
ぜひ「チェンソーマン」2部で読みたいですよ!
1部「公安編」で未回収のまま謎となっていたいくつかの設定が藤本先生の中にはあり、2部で読めるのではと期待させられる素晴らしいインタービュー内容となっていました!\(^o^)/



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